Open Storage 2014-見せる収蔵庫- 開催(11/8~24)

MASK (MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)

Open Storage 2014 -見せる収蔵庫- 開催

芸術の超越力を魅せる  5作家の大型美術作品を初展示

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 一般財団法人おおさか創造千島財団(所在地:大阪市住之江区)は、118日(土)より、Open Storage 2014 -見せる収蔵庫-」を開催します。鋼材加工工場・倉庫跡の空間を活かし、現代美術作家の大型作品を保管・展示するMASK (MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA )」に、これまで収蔵してきた作品群を、初めて一般公開します。

 近年では、数多くの大規模な展覧会やアートイベントが開催され、アーティストが大型作品を発表する機会が増えています。その一方、広い制作場所の確保が難しく、作品の縮小、会期終了後の解体や廃棄を余儀なくされるといった、アーティストが直面する創造環境面での課題があります。
 このような状況に一石を投じ、大阪の創造環境の向上に寄与したいとの思いから、約1,000㎡の工場・倉庫跡を、大型作品を無償で保管・展示する「MASK (MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」へ再生する構想が2012年に始動しました。
 本展のタイトルである「オープン・ストレージ」とは、ミュージアムが展示しきれない膨大なコレクションを研究や鑑賞などの目的で限定的に公開する施設や鑑賞ツアーなど、欧米で始められた取り組みで、日本では、大型の現代美術作品の「オープン・ストレージ」は、ほぼ前例がないと言えます。
 この度の一般公開では、国際的に活躍する現代美術作家5名の大型立体作品を展示。会期中には、本会場のスケール感を活かした新作公開制作や、展示作品関連のパフォーマンス、併設のホワイトキューブにおける各作家の関連展示なども展開します。
 北加賀屋に誕生した既存の枠組みを超越した実験場を、是非この機会にご高覧ください。
 

【開催概要】

参加作家  :宇治野宗輝金氏徹平久保田弘成やなぎみわヤノベケンジ(50音順)

会期(予定):2014年118()-9()14()-16()21()-24(月・祝) ※金・土・日・祝のみ

開場時間  :13:00~19:00 ※イベント・プログラム開催時は変動

会場    :MASK (MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA) 住所:大阪市住之江区北加賀屋5-4-48 ※地図

入場料   :無料

主催/企画 :一般財団法人おおさか創造千島財団

企画協力  :木ノ下智恵子 (大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任准教授)

協力    :京都造形芸術大学ウルトラファクトリーShugoArts山本現代 ほか

後援    :PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015

お問い合わせ先:おおさか創造千島財団 事務局

        TEL: 06-6681-7806(平日9:30-17:30)/会期中問合せ先TEL:06-6681-6170

※本展について、Facebookでも情報発信しています。

 

[イベント・プログラム](予定)

○11月8日(土) 19:00~21:00 オープニングイベント ※プレスリリースはこちら

 アーティスト・トーク(出演者:全参加作家、当財団理事長・芝川能一、進行:木ノ下智恵子)

 展示作品関連パフォーマンス

 久保田弘成《大阪廻船》廻船パフォーマンス

 ヤノベケンジ《ジャイアント・トらやん》《ラッキードラゴン》ファイヤーパフォーマンス

 やなぎみわ《『日輪の翼』上演のための移動舞台車》ご開帳+ポールダンス

○11月8日(土)、14日(金)13~14時、16日(日)13~17時 金氏徹平による新作公開制作

○11月24日(月・祝)15:00~ クロージングイベント 展示作品関連パフォーマンス

-「MASK」パフォーマンス(出演:Bravo, Ujino & The Rotators)

宇治野宗輝とブラボー小松(Guitar)のユニット、Bravo, Ujino & The Rotatorsによる、展示作品「THE BALLAD OF EXTENDED BACKYARD (car section)」を使用したライヴ・パフォーマンス。

-スペシャルトーク「ブラボー小松先輩に20世紀のポップミュージックについて聞こう!」(宇治野宗輝×ブラボー小松)

-ヤノベケンジ《ジャイアント・トらやん》《ラッキードラゴン》ファイヤーパフォーマンス

“芸術の超越力を魅せる収蔵庫”

 かつて、重厚長大産業の集積地へと発展を遂げ、高度経済成長の終焉期からはエレクトロニクスやソフトウエアなどの軽薄短小産業へのシフトに伴い、その隆盛が衰退してもなお、工業地帯の原風景が芸術の創造力を刺激する“北加賀屋”。時代の変遷を物語るこの地において、本格的な“魅せる収蔵庫”のプロジェクトが始動する。

 国内外の芸術環境は、国際展やアートプロジェクトなどの発表機会が盛んになる一方で、その制作環境や発表後の作品保管の課題は大きい。展覧会では、作品の現代性による理由だけではなく、輸送や設置コスト面でポータブル化が可能な映像作品が台頭し、その場限りの作品や事後の破棄を余儀なくされる事例も少なくない。さらに若手アーティストの公募展や企画展では、重厚長大な彫刻・立体作品は希有であり、制作技術も衰退を見せ始めている。特に日本においては、重厚長大な彫刻や複雑な構造の“スカラプチャー”や“インスタレーション”は、絶滅危惧種的存在であるといっても過言ではない。

 他方、企業のコアビジネスにおけるデータ量の増加に伴い、保存環境のコスト削減が重要課題とされる現代においては、 “開かれた外部記憶装置”を意味する“オープン・ストレージ”のシステムが開発された。また、美術界では同じ言葉を用いて、収蔵庫のコレクションを研究・鑑賞などの目的で限定的に公開する施設やシステムがある。ただし、日本においては大型の彫刻作品やインスタレーションの“オープン・ストレージ”は皆無に等しい。

 奇しくも、時代の最先端をいく軽薄短小産業のIT業界の“外部記憶装置”と、 “重厚長大型作品の収蔵と公開”という2つの意味を孕む、重工業地帯における “オープン・ストレージ”では、近現代の時代的考察や社会的課題についても独自の哲学をもち、彫刻作品の概念を拡張するアーティストと共に、 “芸術の超越力を魅せるプロジェクト”を推進する。そして、北加賀屋の場所性・歴史・環境と呼応しつつも、“特異な場所の機能”を批評的に捉えた先駆的取組みとして、時間を重ねていきたいと考える。この試みの重層によって、本拠が、古い過去の文脈や価値観を新しい視座で見つめ直し、さまざまな“既存”を超越するアートの力を象徴する、恒常的な磁場となり得ると、信じてやまない。

本企画キュレーター 木ノ下智恵子(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任准教授 )

【参加作家・展示予定作品一覧】

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宇治野宗輝

1964年東京生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科卒業。90年代より、電飾や、電動ドリルなどの本来楽器とは関係のない電気製品を用いサウンドスカルプチャーを制作。また作品を使ったライブパフォーマンスも国内外で行う。2013年「UJINO POP/ LIFE」彫刻の森美術館、「ビー・ア・グッド・ボーイ」山本現代など個展を開催。

《THE BALLAD OF EXTENDED BACKYARD》 ※車両部分のみ収蔵・展示 2010-2013  wood furniture, household electric appliance and other media Dimensions variable

Roppongi Crossing 2013: OUT OF DOUBT

金氏徹平

1978年京都生まれ。2001年京都市立芸術大学在籍中にRoyal College of Art(ロンドン)交換留学。2003年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。おもちゃ、プラスチック製品、印刷物など、日常にあるものを用いコラージュ的手法で制作を行い、「流動性」を表現する。「あいちトリエンナーレ2013」、「KYOTO EXPERIMENT2014」などパフォーミングアーツの舞台美術設計にも精力的に取り組んでいる。

《Model of Something #6》 2013 oil based marker on acrylic boxes and boards Dimensions variable copyright the artist/courtesy ShugoArts

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久保田弘成

1974年長野生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。土地の歴史や風土を反映させた、自然崇拝的祭礼を原型にし、車や漁船を用いた彫刻やインスタレーション、パフォーマンスを発表。財団法人ポーラ美術振興財団助成金、文化庁新進芸術家海外留学制度によりフランス、ドイツにて活動し、ヨーロッパ各地、アメリカ、メキシコ、中国等で制作発表を行う。2013年、「IRON∞MAN」クリエイティブセンター大阪では、MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)にて滞在制作を行い、新作を発表。

《大阪廻船》 2013  プレジャーボート、鉄、エンジン、ステッカー 400×380×550cm

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やなぎみわ

1990年代後半よりCGや特殊メイクを駆使した写真作品を発表し、国内外での個展多数。2009年、第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表に選ばれる。近年は演劇プロジェクトを始動。新興芸術運動の揺籃期を描いた「1924」三部作を、美術館と劇場双方で上演したことで話題を集めた。昨年上演した「ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ」は、2015年北米ツアーが決定。現在、ヨコハマトリエンナーレ2014では台湾製の移動舞台車を展示中。

《『日輪の翼』上演のための移動舞台車》 2014 1,052×652×1,021cm(展開時)

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ヤノベケンジ

1965年大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。1990年初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに実機能のある大型機械彫刻を制作。創作の原点は、幼少期に遊び場で過ごした大阪万博跡地「未来の廃墟」。21世紀の幕開けと共に、制作テーマを「リヴァイヴァル」へと移行。2011年震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を国内外で巡回。「瀬戸内国際芸術祭2013」、「あいちトリエンナーレ2013」などに出展。

《ジャイアント・トらやん》 2005 アルミニウム、鉄、真鍮、FRP、発泡スチロール 720×460×310cm 撮影:豊永政史

○11/24  宇治野宗輝「MASK」パフォーマンス共演者 Bravo, Ujino & The Rotators

  ブラボー小松 プロフィール: 東京ブラボー~フィルムス~MELONと80年代のトーキョー・ニューウェイブの代表的なバンドでギターを弾き渡り、アーバンギャルド・安齊 肇(ソラミミスト)・吉川晃司・鼓童・沢田研二・紗羅マリー・ちわきまゆみ・電気GROOVE・戸川純・ピエール瀧とベートーベン・PIZZICATO FIVE・三波春夫・山本精一・RAM RIDERなどのライブやレコーディングで、現在もギターを弾き渡り中!
 
 
 
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